起業をやってよかったと満足できるようにするためには起業前の準備が必要です。
起業はよくマラソンにも例えられますが、準備をせずに起業をするのは靴も買わず、裸足で、ゴールがどこにあるかもわからずマラソンを始めるようなもの。
まずは起業する前に自分の身体を知り、マラソンに参加できるように作り変えてください。
靴を買って、走る準備をしてください。
そしてゴールを設定して、長いマラソンの一歩目を始めましょう。
この記事では、まず起業する前の準備についての話をしようと思います。
起業前の準備
起業前の準備は大きく分けて3つあります。
下記の順番通りに行っていただくとわかりやすいと思います。
1.生活費を正確に把握し、固定費を抑える
あなたは生活費を正確に把握していますか？
大体の人はざっくりとは把握しているかもしれません。
「大体30万円かな？」「多い時は40万円くらい使っちゃうかも」といった風な具合です。
ではそのうちの変動費と固定費の割合はどうでしょうか？
固定費の詳細な内訳はわかりますか？
聞かれれば思い出しながら少しは答えられるかもしれませんが、すぐにパッと答えるのは難しくなってきたのではないでしょうか？
起業すれば、初めの内は安定した収入は見込めません。
今月は売上が上がったが来月はゼロ、ということも多々あります。
その時に月々の支出が不明瞭だとかなり不安に感じるものです。
月々の生活費の支出を正確に把握すると「あと3ヶ月は収入がなくても安全だ」「来月には収入がないと生活ができないぞ」といった具合に具体的な数字で余裕を把握することができます。
不安はわからないことから生じます。
収入と支出を正確に把握するだけで不安はかなり解消されるはずです。
そして、できれば固定費の額を下げてください。
月々にかかる固定費を削るだけで資金繰りはかなり楽になります。
特に家賃です。家賃は金額が大きいわりにすぐに下げることが非常に困難です。
今月ピンチだから家賃が安いところに引っ越そうとしても引っ越し代もかかるし、敷金礼金などもあるので逆にお金がかかってしまう。
余裕があるときに固定費等の見直しをすることを強くおススメします。
起業した後の理想の姿を具体的に想像する
あなたの起業の目的はなんでしょうか？
よく本やテレビで見るような著名な経営者たちは「世界をより良くする」「社会問題を解決する」等といった立派な目標を掲げていますが、ここでは立派な目標は上げなくても良いです。
そもそも、そういった大きい目標は資本が潤沢で信頼もある大企業なら実現可能かもしれませんが、資本に余裕がなく経営資源も信頼も少ない中小零細企業には土台無理な話です。
特にこれから起業しようとしているあなたができる可能性は限りなく低い。
もし本当に世界を良くしたり社会問題を解決したければ大企業に入り、巨大な資本と信頼を使わせてもらう方が実現する可能性は圧倒的に高いでしょう。
話が大きくそれてしまいましたが、ここでの起業した後の理想の姿とはあなた自身の話です。
どんな生活がしたいか？どこに住みたいか？どんな働き方をしたいかによってどんなビジネスを始めるかが変わってきます。
例えば収入はそこそこに一か所にとどまらずいろんなところに住んでみたいというのであればインターネットを使ったサービス事業であれば実現の可能性は高いでしょう。
インターネットは競合が多く、埋もれてしまいやすいから専門性を身に着けて他社と差別化しながらニッチなところを狙っていく、、、といったような戦略もたてやすくなります。
逆に具体的な理想の姿をイメージできていないと、頑張って売り上げもあげてそこそこ収入も入ってくるようになったけど、いまいち幸せではない。といったことも起こりえます。
なので一度具体的な理想の姿を想像してみてほしい。
「あなたが幸せになるにはいくらの収入が必要ですか？」「どんなビジネスだとそれを叶えられますか？」
3.テストマーケティングをしてみる
自分の生活費も把握して抑えられるところは抑えた。なりたい自分も明確になってどんなビジネスをするかも決定した。
さあ、起業しよう！ としてもあなたはまだ失敗します。顧客に売れる商品、サービスを持っていないからです。
ではどうやったら売れる商品、サービスが作れるのでしょうか？
それは自分一人で考えていても絶対に思いつきません。
売れる商品、サービスは顧客にアイデアを出してもらって作りましょう。
今、世の中で売れている商品は必ずと言っていいほどテストマーケティングが行われています。初めに自分が出したアイデアを試してもらって、フィードバックをもらい、それを基にブラッシュアップして売れる商品を作っているのです。初めのアイデアでさえお客さんに出してもらっていることもあります。
なのであなたも起業する前に身近な人、家族や友人、顧客になりそうな属性の人に対してビジネス、商品のフィードバックをもらってください。
そしてそれを基に商品をブラッシュアップしていけば限りなく売れる可能性がある商品が完成するはずです。
初めは副業から始めるのもおススメです。
下の記事も参考にしてみてください。
まとめ
起業は不確定要素が多く、それゆえにリスクが高いです。
なので起業する前に確定できる要素を具体的な数字まで落とし込むことで限りなくリスクを抑えることができます。
えいやっと起業に飛び込むこともそれはそれで凄いとは思います。それで成功されている方も多くいらっしゃいます。
ですが、その何倍も失敗している人がいます。
あなたにはできる限りリスクを抑えた起業をしてもらいたいです。
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